menu

パズル一番町

東京都千代田区一番町10-8 一番町ウェストビル5階

TEL.03-3556-1040

【たけブロ Vol.6】東京の不動産は高い?安い?

皆さまこんにちは。パズル一番町です。

東京オリンピック・パラリンピックまであと460日ちょっととなりました。
東京近郊では開発が進み、さまざまなプロジェクトが進められています。
この1年ちょっとで東京はどう変わっていくのでしょうか。とても楽しみですね!

さて今回は、「たけブロ」Vol.6の投稿です。
第6回目となる「たけブロ」は、『東京の不動産は高い?安い? 』をご紹介させていただきます!

==========================================

こんにちは。パズル一番町運営会社、株式会社アンビシャス代表の小川猛志です。
今回のブログ執筆場所は台北オフィスです。ここ数日の台北はあまり天気が良くなく、今日は午後から雨が降っています。

そんな台湾では、シャープを買収したことで日本でも一躍有名になった鴻海(ホンハイ)の郭会長が第一線を退き、次回の台湾総統選挙に出馬するかもしれない!というビッグニュースが飛び込み、台湾の国民もどうなることかと固唾をのんで見守っているようです。トランプ大統領や今回の郭氏のように、世界的に有名な経済人が一国の舵取りに名乗り出るというのも、ひとつの世界的な歴史の新たな流れを作るのかもしれません。

さて、僕は台湾に法人を創り不動産コンサルティングビジネスを日本以外で展開するようになってはや5年目になります。それまではずっと日本国内だけでしか活動していませんでしたが、5年ほども海外の人たちと仕事をしたり取引をしたりしていると、それまで見えていなかった日本の不動産マーケットについて「外の目」で見ることができるようになってきます。

日本は2020年東京オリンピックという世界的なスポーツの祭典を間近に控え、あらゆる側面から世界的にますます注目を集める様になりました。外国人来日数がうなぎのぼりに増えていることもあり、今まさに、世界が日本というマーケットに高い関心を寄せているホットな時期とも言えます。

不動産に関しても、日本の法律上海外の人でも所有権を持てる(アジア諸外国では外国人が不動産を所有できない国も多い)ことから、外国人投資家の日本不動産への投資も根強い注目を集めています。

ではなぜ、外国人は日本の不動産投資に魅力を感じるのでしょうか?

・世界的にも経済的安定感がある
・国家として成熟しており、安心感がある
・ものづくり大国ニッポン、不動産のクオリティも高い

などなど様々な要因が挙げられますが、中でも外国人投資家が最も注目している要因は、

「世界各国の不動産に比べて、日本の不動産は安い」

と捉えている事が最大の注目の要因の一つとなっています。
はぁ?何を言っているんだ?オリンピックを目前に控え、特に東京では不動産価格はどんどん上がっているじゃないか?こんなに高いのになんで「安い」と言えるんだ?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、それでも世界的に見てまだまだ日本の不動産の平均的な価格は安いのです。

例えば僕がオフィスを構える台湾台北市。中古マンションの標準的な価格対比でいくと、東京の平均価格の1.5倍ほど、台北市のほうが価格が高いのです。しかし台湾は日本に比べまだまだ国民の平均可処分所得が低い(大卒初任給は日本円で約10万円)ため、賃料上昇は見込めず、結果的に利回りは1%〜2%と非常に低利回りになります。

それ以外の国・都市も見てみるとロンドンは約2.2倍、香港は約1.9倍、上海は約1.3倍、ニューヨークは約1.2倍など、東京に比べ平均価格は高水準です。

こうしてみると、まだまだ安い日本の不動産。でも国民の可処分所得は世界的に見ても高水準ですので、高い賃料収入が見込めます。結果として高利回りの不動産投資が可能になるのです。これが、世界の不動産投資家が注目する最大の理由です。

先日、当社台湾法人のお客様とお話していて、「どうして日本のリゾート地の別荘はあんなに安いんだ!どうして日本人はあんなに安いのに買わないんだ!」と不思議がっていました。土地は広い、建物もしっかりしている、なのにこんなに安く買えるなんて、すごすぎる!と。
そしてその後、とあるリゾート地の一戸建て別荘を即決キャッシュで購入していました・・・。

世界を知ると、自国のことも更に良くわかります。「傍目八目(おかめはちもく)」*という四字熟語がありますが、まさにそのとおり。
ずーっと「中」にいると、「中」のことをわかっているつもりでも近視眼的になってしまいがちです。「外」から見ることで、また新しい気付きが生まれますね。

それでは、今回はこのあたりで!これからもよろしくお願いいたします!

2019年4月17日 台北オフィスより 小川 猛志

(注)
* 傍目八目(おかめはちもく):《他人の囲碁をそばで見ていると、対局者よりも冷静に手が読める意から》第三者のほうが、物事の是非得失を当事者以上に判断できるということ。