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パズル一番町

東京都千代田区一番町10-8 一番町ウェストビル5階

TEL.03-3556-1040

【たけブロ Vol.11】 ビジネスにおける「儲け」のキホン

こんにちは。パズル一番町運営会社、株式会社アンビシャス代表の小川猛志です。
今回も台北オフィスからお届けします。日本も台湾も、まさに「命に関わる暑さ」ですね・・・。
皆様もくれぐれもお気をつけください。

台湾では旧暦を重んじる文化があり、例えばお正月も「旧正月」と呼ばれ日本のお正月とは時期がずれます。
この時期は「中元節」という一大節句があります。旧暦の7月(今年は新暦の8月1日から29日)は「鬼月(おにづき)」と呼ばれ、霊が天から地上に降りてくると言われる月となります。そのちょうど真ん中の日、今年は新暦の8月15日が中元節となり、街の至るところで「拜拜(バイバイ)」と呼ばれる礼拝儀式が行われます。お菓子やお酒などのお供え物を並べ、お線香をたき、天国のお金と呼ばれる黄色い紙を燃やして霊を慰めます。この鬼月にはタブーとされることがいくつかあって、例えば結婚などの縁談、不動産や車などの大きな買い物などは避けたほうが良いとされます。不動産屋的にはキツイ一ヶ月です・・・汗

さてさて、日本でもお盆休みが近づきソワソワ胸躍る時期に差し掛かっている方々も多いと思います。故郷へ帰省される人、海外旅行の計画を立てる人、暑いから何もしないでゴロゴロする人、様々なお盆の過ごし方があるかと思いますが、こういうときこそ、逆にビジネスが大きく動く時期でもありますね。
旅行系、観光系、交通系、飲食系、情報系・・・ありとあらゆるジャンルのビジネスが、まさに日本全国で一斉に盛り上がる「かきいれ時」。
お正月やゴールデンウィーク、お盆など、いわゆる「イベント」的期間中は大多数の人が能動的にワサワサと動き始めるので、言ってみればその周辺ビジネスも連動してワサワサと儲かります。1年中、どんなビジネスでも、常にワサワサと動けばこんなに楽なことはないですが(笑)、ビジネスの世界、そんなに簡単に僕たちに甘い蜜を与えてくれるわけではありません・・・。

サラリーマンでも、個人事業主でも、会社の経営者でも、ビジネスをしている社会人にとって「どうやったら儲かるか」というのは、詰まるところ究極のテーマです。これを読んで頂いている読者の皆様の多くも、「稼ぐ」「儲ける」「売上アップ」というテーマを抜きにして仕事は語れないのではないでしょうか。

ビジネスにおいて「儲ける」「売上を上げる」ためには、何をすればよいか?

新サービスを考え出す、流行を研究する、売る値段を安くする、見栄えを良くする、利便性を追求する、最新技術を駆使する、などなど、様々な創意工夫ももちろん大事な要素です。

僕も今まで不動産ビジネスを中心に様々なビジネス、サービスを経験してきましたが、そんないろいろな経験を通じて最近僕なりに痛感していることは、どんなビジネスでもやはり一番大切な要素でありキホンであるのはズバリ

「認知してもらう」

ことだと感じています。

いくら優れた商品を作っても、「知って」もらわなければ広がりません。
いくら安くてお得でも、「知って」もらわなければ広がりません。
どんなに技術が素晴らしくても「知って」もらわなければ広がりません。

「そんなん当たり前でしょ!」と思われるかもしれませんが、実際、いろんなビジネスやサービスにおいてこの「認知」プロセスがうまく行かないからこそ売上が行き詰まっている、儲からない、という事象が起こってしまっているのも、また紛れもない事実です。多くの人に知ってもらうという、一見簡単そうに見えるこのプロセスこそ、実は結構難しかったり、やり方を間違えたりしてしまうものでもあります。

「認知」を広めるビジネスプロセスに「プロモーション」があります。プロモーションと一口に言っても、たくさんのプロモーション方法があります。自分たちが扱う商品やサービスを認知させていくに当たり、いったいどんなプロモーションを行えば上手に「認知」という波に乗るのか・・・。多くの企業が常に頭を悩ませるテーマです(当社もそうです。汗)。

プロモーション手法が世の中にたくさんありすぎて、もうなにが良いのかさっぱりわからない・・・
→ 広告代理店に依頼 → 莫大なコスト → 費用対効果が読めない・・・
みたいな循環にハマってしまうことも多いかと思います。

世の中に様々なプロモーション手法があふれ、惑わされてしまいがちですが、よーく考えてみると、行き着くところは結局

「人から人へ」

という、至って原始的で生暖かい伝達の原則が、どんなプロモーション手法にも根底に存在します。たとえどんなにハイテクでハイブリッドなプロモーション手法を駆使したとしても、告知をしたいと思っている主役=企業側が、この「人から人へ」という大原則をおざなりにしてしまえば、結果的にどんなプロモーションもうまく行かないのだろうなと、最近の僕は感じ始めています。

ビジネスの世界で結構よく耳にするのが、いくら良いサービスでも、どんなに凄い商品でも、「あの人からは買いたくない」とか「あの人が言うんなら間違いない」みたいな、極めて人間臭い理由で認知及び購買決定に至り、それが更に口コミとなって広まる、という現象。

ただただ莫大なコストを掛けて機械的に情報を拡散するだけではなく、そこにはやはり造り手の熱い思いや、届けたい相手に対する愛情がなくては「認知」という波にもうまく乗れないのではないかなーと、最近僕自身がビジネスを通して感じているところです。
では、本日のブログはこのへんで。
それではまた!

2019年8月7日 台北オフィスより 小川 猛志