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パズル一番町

東京都千代田区一番町10-8 一番町ウェストビル5階

TEL.03-3556-1040

【たけブロ Vol.14】コンサルティングというお仕事

こんにちは。パズル一番町運営会社、株式会社アンビシャス代表の小川猛志です。
本日は東京よりお届けします。まずは先日の台風15号で被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。僕の住む東京都府中市は大きな被害もなく無事でしたが、千葉方面の被害は連日のニュースなどを見て胸が痛みます。一日でも早い復旧をお祈りいたします。

かれこれ20年近く、僕はいわゆる「コンサルタント」業をしていますが、コンサル職の中でも特に大きなお金が動く「不動産」に携わる時間が一番多いので、コンサルティングを行う種類の幅がかなり広くなります。当然、専門的な知識や法的知識が必須なのは言うまでもなく、それ以上に相談者である「人」の心や気持ちをどれだけ汲み取れるかが非常に重要になります。

不動産関連のコンサルティングは、利害の相反する立場の人たちの間に入ってそれぞれの要望・意見を調整し、それぞれが納得の行く解決策を見出す、というコンサルティングケースが多く、また動かす「モノ・カネ」が大きいので、まさに「人の心を汲み取る」能力が試される職業だと言えます。

そんな長年の不動産コンサルティングに携わるかたわら、複数の会社経営をさせていただいたり、出資をさせていただいたり、またシェアオフィス関連では起業支援や法人設立支援などもさせて頂く機会も増え、不動産という枠を飛び越えて様々なご相談を日々頂いております。

ご相談をいただくお客様ももちろんですが、僕自身も日々の仕事の中で誰かに「相談」をすることは多くあります。「相談」するということは、いま現在の自身のキャパシティーでは「ちょっと無理かも」と感じたときに出る行動のひとつです。「相談」しようと思った時の人の心境は「なるほど!その手があったか!」という解を求めています。

しかしながら困ったもので、そんなときに限って人というのは、これまでの自分自身の経験や、周りの情報など既存の概念からなかなか抜け出せません。客観的なアドバイスを聞いたとしても「でも・・・」「だって・・・」と、これまでの様々な経験・知識・情報が脳裏をよぎります。だからこそ、コンサルティングというのは難しい職業なんですね。

僕自身がコンサルティングというのを生業にしている以上、一つだけ心がけていることがあります。
それは、僕自身がなにかに困って誰かの力を借りたくて相談をした時、相談相手から出てきた提案や進言を「とりあえず素直にやってみる」ということです。

自分の今の現状、解決したい課題があって、それが自分自身ではなかなか解決できそうもないから、その手の専門家などにアドバイスを乞うわけです。そこで出てきた提案は、いちいち疑わずに「なるほど。やってみるか」と素直に受け入れる。当たり前のようで、意外とみんなできていないことでもあります。

「素直に乗っかる」。
それをせずして、解決策は見いだせません。
逆に、誰かから相談を受けて、提案をする側の立場であった場合、「それならできそう」と思える提案をできるかどうかもキモです。

何をするにも「きっかけ」というものがあって人は行動に移します。
誰かから与えて頂ける「きっかけ」を大切に、素直に受け入れられる心。誰かの心に少しでも火をつけられる「きっかけ」が作れる心。その両方がバランス良く自分自身の中で築けるようになることが、「コンサルティング」という仕事を生業とする人間の最も大切なひとつなんだと思いながら日々過ごしています。

人から相談を受けることが多い人ほど、自身も誰かからの訓示を多く受けて素直に実践している人だと思います。金八先生ではありませんが、まさに人と人は、支え合いながら生きている。ある意味、コンサルティング業はそんな生々しい人間と人間の関係性を一番よく表している職業なのかもしれません。
これからも一人でも多くの方のお役に立てるよう、切磋琢磨してまいりたいと思います。

では、本日のブログはこのへんで。
それではまた!

2019年9月18日 移動中の中央線の中から 小川 猛志